エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が23日に発表した中国新興都市報告書(2015)によると、貴州省貴陽市、湖北省襄陽市、湖南省衡陽市がトップ3だった。新京報が報じた。
EIUは5年前から、成長指数をベースとした新興都市指数を導き出し、各都市の国民総生産(GDP)や人口、住民の收入、インフラの変化をまとめている。
今回トップ3となった貴州省貴陽市、湖北省襄陽市、湖南省衡陽市は、5年前のランキングではほとんど姿を見せていなかった。
EIUは、これらの都市は主に投資やインフラの発展のほか、イノベーション型政策の後押しも受けている。
例えば、貴陽市が中国有数の「ビッグデータ」センターと位置付けた発展を目指しているほか、襄陽市は、専門的な産業パークを建設して企業の誘致を図っている。衡陽市は、台湾の電子機器受託生産(EMS)メーカー・フォックスコン(富士康)の投資が経済発展を後押ししている。
ランキングのトップ20のうち、18都市は、これまでGDP成長を牽引してきた中国東部の省の都市ではない。また、北京(第89位)、上海(第91位)、広州(第80位)などの大都市は下位に沈んでいる。その主な原因は、すでに発展が進んでいるため、発展の余地がその他の都市と比べて小さいからだ。地域別に見ると、中国中部の省の都市が力強い成長を見せている。
EIUは、江蘇省の宿遷市や徐州市のような東部に位置する省の三、四線都市は、中国の産業転換や人口移動のメリットを受け、発展の見込みは明るいと予測している。