あまりにも忙しく、朝食をいい加減にとって身体がむくむ。仕事に追われコンピュータの前に座ってばかりで太ももがパンパンに張る。忙しさからついついビールに手が伸びる・・・このような生活の結果は目に見えている。肥満は、明らかに労働災害の一種だ。そして、その労働災害を償ってくれる人は誰もいない――。最近、「肥満は最もよくある労働災害」という投稿が微信(Wechat)の「モーメンツ」を賑わわせている。この投稿では、「働き始めて約3年たつと、4分の1以上の人が、仕事を始める前より5キログラムは太る」と指摘されている。社会人の多くは、「過労死」という言葉は良く聞くことだろう。だが、「過労死」に続き、「過労太り」という言葉も職場の流行語になっている。忙しすぎる仕事の結末には、「過労死」または「過労太り」が待っているのだ。これらの現象には、全社会人が警戒しなければならない。広州日報が伝えた。
〇高ストレス業界で働く人は「過労太り」になりやすい
李さんは2年前に卒業後、IT系企業に入社し、「コードモンキー」として働いている。入社した当初は、中肉中背の標準的な体格だったが、2年間、早朝から深夜まで、まるでコマのように働きどおしの彼にとって、3度の食事を時間通りに取ることなど全く不可能だった。お腹が減ったときにお腹を満たすことを繰り返した結果、不思議なことに、彼は痩せるどころか、風船のように太りだした。
李さんのような「疲れれば疲れるほど太る」現象は、職場では珍しくない。教員、医師、記者、運転手の間では、より頻繁に見られる。特に、高ストレス業界に身を置き、年齢層は低く、仕事に就いて間もない若い人に集中している。
「過労太り」は、仕事のストレスが多く、労働時間が長く、睡眠不足で、食生活が不規則、長時間座ったまま動かない、といった生活習慣が原因で起こる。ある調査によると、働き始めて約3年後の人に、「過労太り」現象が最も頻繁に見られ、4分の1以上の人が、仕事を始めた頃より体重が5キロ増えていた。「過労太り」は今や、深刻な公共衛生問題となっており、欧米や日本などの国・地区では、一種の職業病と見なし、解決に取り組んでいる。