米市場調査会社コナコード・ジェニュイティが13日に発表した最新の報告書によると、今年第1四半期(1-3月)に世界の8大スマートフォンメーカーの営業利益のうち、92%をアップル1社が独占し、前年同期の65%を大幅に上回ったという。「京華時報」が伝えた。
報告によると、アップルが利益の92%を占めたほか、サムスンも15%を占めており、両社を合わせると100%を超える。これはその他のメーカーが欠損を出したか、損益が拮抗した状態にあるためだ。たとえば台湾地区のHTCは今期に2億6千万ドル(約320億7880万円)の損失を出し、米マイクロソフトは携帯事業の価値が約80%目減りし、7800人のリストラを宣言する事態に陥った。
販売量をみると、世界のスマホ市場におけるアップルのシェアは20%に満たないが、利益では92%を独占する。こうしたデータからかわることは、アップルの製品はライバル製品に比べ、より高い価格で販売できるということだ。アップルの主なライバルたちはみなグーグルのアンドロイドシステムを採用し、どこの製品も似たり寄ったりで、メーカーは価格を引き下げて競争せざるを得ない。分析によると、アンドロイド端末メーカーの多くは中間地帯に閉じこめられており、その両側には小米を代表とする高コストパフォーマンスで売り上げを伸ばすブランドと、アップルを代表とするハイエンド製品がそそり立つという。
コナコードの統計には未上場の中国の小米やインドのマイクロマックスは含まれていないが、コナコードは両社のデータを加えても利益分配の局面が大幅に変わることはないとの見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月14日