3Dプリンタを使えば様々な色の物体を作成することができるが、多くの場合は単色だ。製品そのものは細部まで作りこまれているのかもしれないが、外観は面白みがない。
研究者はこのほど、3Dプリント物に複雑なデザインを水圧転写する新たな技術を開発した。この方法によって作成された物体は、まるで写真のようにリアルになる。浙江大学とコロンビア大学が共同開発したこの方法は、「Computational Hydrographic Printing」と呼ばれる。
水圧転写技術は、水槽と、デザインが印刷された特殊なフィルムを使用する。まずフィルムを水に浮かべ、着色する物体を水中に沈めると同時に、フィルムに押し付ける。するとフィルムは自動的に広がり、物体を完全に包み込む。物体を水から出すと、デザインは水圧の力で物体の表面にきれいに転写されている。