貝殻はジュエリー産業などで幅広く使われている。12日に明らかにされたところによると、上海市の黄埔出入境検験検疫局はこのほど日本から輸入された5ロットの工業用アコヤガイ193トンが検査により不合格になったとして、相次いで返品処理を行った。中国が輸入工業用貝殻を返品したのは今回が初めてのケースだ。「羊城晩報」が伝えた。
検査担当者が対象の貝殻を現場で検査した際、貝殻内部に肉質の組織(外套膜)が残っていたり腐敗して変質していたりするものを多数発見した。殻体構造に海生植物、泥砂、その他の付着物が残っていて洗浄が不十分なものもあった。貝殻を積載したコンテナはどれも濡れており、大量のウジ虫が発生し、悪臭を放っていた。この様子を見た検査担当者は迅速に行動を取り、防疫処置を施し、関連の条例に基づいて、193トンすべてについて返品処理を行った。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月14日