一部の海外メディアがこのほど、「中国国産米は安全面で不安要素があるため、日本米が『中国人にとっての新たなぜいたく品』となった」と報じた。中国農業部(省)はこれについてコメントを出し、「昨年、日本から中国に輸入された米は、国内の米消費量全体の1千万分のいくつかを占めるに過ぎず、きわめて微々たるものだ。したがって、このような報道は正しくはない」と反論した。中国中央電視台(CCTV)が報じた。
商務部(省)の沈丹陽報道官は、29日の定例記者会見において、昨年、中国における米輸入量が数倍に増えたとの報道について、「世の中を混乱させようという誰かの意図があるのではないか」と反論した。
海外メディアがこのほど、「昨年、中国における米輸入量が数倍に増えたが、この激増の背景には、中国人消費者が国産米の安全性を疑っているという状況がある」と報じた。
沈報道官は、この報道に対して、「この報道は全く事実に反する。世の中が混乱するのを意図した発言ではないか」とコメント、次の通り続けた。
税関総署の統計データによると、中国における2014年の米輸入量は、前年比13.6%増の258万トン、国内生産量の約1.3%にとどまっている。
米の輸入量が増加した主な原因として、▽国内外の価格差が拡大したことで、業者による輸入が促進されたこと ▽国内の一部ハイエンド消費者や高級レストランによる、タイ米や日本米に対する消費需要がやや高まったこと、の2点が挙げられる。これらはいずれも、市場の動向が反映されたものだ。
今のところ、中国国産米の生産高に対する輸入量の割合はごく小さく、大げさに騒ぐような問題にはなっていない。とはいえ、我々は今後も、引き続き注目し、分析を続けていきたい。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月1日