外交部(外務省)の華春瑩報道官は10日、中国の軍事・安全保障に関する米側の年次報告書が「南中国海での中国の行動は地域情勢を不安定化させている」と指摘したことについての質問に、「中国の国防建設は完全に国家の独立、主権と領土の一体性を守るためだ。米側が冷戦思考を捨て、中米両国・両軍関係の健全で安定した発展を実際の行動によって維持することを希望する」と表明した。
――米国防総省は先日、中国の軍事・安全保障に関する年次報告書を発表した。報告書は「中国の軍事的脅威と軍事力の不透明性」を引き続き誇張し、中国の軍事力強化を注視しているとしたうえ、南中国海での中国の行動が地域情勢を不安定化させているとしている。これについてコメントは。
米側報告は事実を顧みず、中国の軍事力の発展に対して勝手な推測と論評をし、引き続き「中国の軍事的脅威」と「軍事力の不透明性」を誇張し、中国の正常な国防建設と戦略的意図に疑問を呈したうえ、南中国海地域における領土主権と安全保障上の利益を守る中国側の正当な行為に対してとやかく言った。中国側はこれに断固たる反対を表明する。
中国は終始変らずに平和的発展の道を歩み、防御的国防政策を遂行しており、アジア太平洋さらには世界の平和と安定を守る揺るぎないパワーだ。中国の国防建設は完全に国家の独立、主権と領土の一体性を守るためであり、主権国家として正常な権利だ。米側が冷戦思考を捨て、色眼鏡を外し、中国の軍事的発展を客観的かつ理性的に受け止め、こうした報告の発表を止め、中米関係と両軍の相互信頼にマイナスとなる言動を止め、中米両国・両軍関係の健全で安定した発展を実際の行動によって維持することを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月11日