瀋陽師範大学遼寧古生物博物館の周長付教授は5日午後、遼寧省北票市大板鎮孤家村唖巴溝組の発掘現場で化石を指さしながら、「4つの頚椎骨がすでに見えており、背骨や尾椎などをこれから発掘する必要がある。すでに見えている化石から推測すると、これは遼寧省でこれまで発見されている立体の大型恐竜化石のうち、保存状態が最も良好なものだ」と述べた。光明日報が伝えた。
この恐竜の体長は約15メートルで、1億2600万年前の白亜紀前期に生息していたと判断された。竜脚下目の、草食恐竜だ。
周教授はこの化石の価値について、「これまでにも類似する恐竜の化石が発見されているが、押しつぶされているものが中心だった。立体の化石が発見されたとしても、小さな牙や歯などだった。大型の恐竜の化石を組み立てる際に、30%の骨組みが残されていれば保存状態が良好と言える。このたび発見された大型の恐竜の化石は、30%を大きく上回る。骨格の情報も正確で、骨格の形状の特徴を研究し、その分類および進化の関係を判断する一助となる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月8日