中国公安部(省)第一研究所が6日発表した情報によると、同研究所が開発した中国初の電子パスポート用ICチップが、中国工業・情報化部(省)と中国公安部の技術検査に合格した。科技日報が伝えた。
このたび開発されたチップは、セキュリティなど一連の技術的難関を突破した。同製品が実用化されれば、中国人は国産チップを使ったパスポートで、安全に海外旅行ができるようになる。中国工程院院士の沈昌祥氏は、「同チップは信頼性・安定性・生産性が高く、中国で現在採用されている外国製チップと同水準に達しており、大々的な実用化の条件を備えている」と述べた。
同チップは設計の改善により面積を最大限に縮小した。また先進的な加工技術を採用し、ICチップのパッケージングの条件を満たしている。同製品は32ビットCPU用OSを搭載し、ビジネスロジックが複雑な中国のパスポートにも適している。
同チップは大規模生産試験、測定・検査、および中国電子技術標準化研究院の製品検査に合格し、モジュール生産を終えている。またCC認証の基準に基づき中国情報安全認証センターの「EAL4+安全認証証書」も取得し、国際民間航空機関の電子パスポート専用ICチップ製品の安全条件を満たしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月8日