イタリアのミラノで1日、国際博覧会、ミラノ万博が開幕した。中国館もオープンし、習近平国家主席の祝賀メッセージが動画で披露された。
習主席は動画の中で、「ようこそ中国館へ」との歓迎のメッセージとともに、ミラノ万博のテーマとなっている「食」についても紹介した。習主席は「ミラノ万博では農業や食品が焦点となっている。このテーマは人々の生活と発展にかかわっていて、意義が大きい。中国には『民は食をもって天となす』という諺がある。中国は世界最大の発展途上国であり、13億人の食の問題を解決することは、発展において最も重要な仕事である。長年、中国人は自らの努力で、この問題を解決してきた。これは中国の発展の基礎となった」と語った。
また、中国館については、中国悠久の農業文明をはじめ、先進技術や豊かな食文化に触れることができ、これらが中華文明の重要な一部であることも紹介した。更に、中国が農業、農村、農民の問題を非常に重視し、国の最重点分野としていることや、農業の現代化にも触れた。そして、世界各国との交流をはじめ、世界の食糧の安全を守り、人類の文明の進歩を共同で推進する意向を示した。最後に、ミラノ万博の成功を祈った。
ミラノ万博は148の国と国際組織が参加し、「地球に食料を、生命にエネルギーを」テーマに、10月31日まで開催される。
中国国際放送局日本語版 2015年5月4日