中国科学院上海生命科学研究院神経科学研究所と上海交通大学医学院はこのほど上海市に、脳疾患臨床研究センターを設立した。全人代常務委員会副委員長、中国科学院院士の陳竺氏らが設立記念式に出席した。同センターの学術指導委員会委員、上海交通大学医学院付属瑞金病院教授の陳竺氏は、「脳疾患臨床研究センターの設立は従来の制限を打破し、国立科学研究機関と大学の間に重要な橋をかけた」と述べた。神経科学研究所所長、中国科学院院士の蒲慕明氏は、「これは神経科学研究所と上海交通大学医学院が、脳科学・脳疾患の基礎・臨床研究の強みを利用し、中国脳重大疾患の基礎・臨床研究の共同革新および成果の転化を促す重要な措置だ」と指摘した。中国科学報が伝えた。
専門家は同センターの設立について、これは神経科学研究所、脳科学卓越革新センターが脳科学の基礎的・先進的研究という国家の戦略的需要、脳疾患の診断・防止という国民の健康面の需要を結びつけた積極的な試みだと高く評価した。これはまた都市内の共同革新メカニズムの積極的な試みであり、世界一流の神経科学機関を建設するという目標の重要な基礎を固めることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月29日