ハード面で中日の主婦に優劣はないとしても、ソフト面の投資スキルの実力では、中国の大媽のほうが上回っている。2011年4月、マスターカード国際組織がアジア・太平洋地域の女性を対象に行った調査「アジア・太平洋地域の財務リテラシー指標」では、中国大陸の女性は73.3点と、日本の女性の59.9点を遥かに上回る成績をあげた。
しかし、投資・財テクの範囲を見ると、ミセス・ワタナベは大媽よりも明らかに範囲が広い。中国の大媽を例に挙げると、不動産投資の場合、現在の不動産市場は低迷しており、家賃収入と住宅価格の比率(注:住宅価格と家賃の比率で、数字が高いほど家賃収入で投資額を回収するまでの期間が長くなる)が余りにも高くなっており、引き合わない。投資信託を買おうとすると、収益がGDPの成長率に追い付かず、悔しい思いをする。株式市場には、1年は強気でも、9年は弱気という周期があり、多くの中国の大媽は興味があっても手を出せない。このため、中国の大媽は利益率の高い人気の投資商品を追いかけるのが好きだ。金であろうと、ビットコインであろうと、すでに非常に高い投資効果を生み出しているところに参入できる。値が上がる時に買い、下がる時には買わないのが特徴だ。
知的な女性のミセス・ワタナベは、ある一定の専門的な投資知識を持っており、投資スタイルや視野はより広い。投資先の組み合わせも、日本の大企業の証券や国債だけでなく、外国企業の証券なども購入してリスクヘッジをするほか、理性的に判断して、賢い決断を行っている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年4月23日