日本語には「窓際族」という言葉がある。この言葉は主に会社で出世コースから外れて閑職についた職員のことを指す。日本の企業が終身雇用制度を実施していた頃、企業は規定により職員を簡単に解雇できなかった。しかし、通常企業は出世コースから外れた職員を他の職員の仕事の邪魔にならないように窓際の席に座らせ、普段は実質的な仕事を与えずに雑務を担当させた。ここから、こういった職員は「窓際族」と呼ばれるようになった。環球網が伝えた。
日本のメディアによると、窓際族の職場での地位は非常に低く、周りの人々からも見下されているという。しかし、最近、ある窓際族の職員Aさんが日本のネット伝言板で「窓際族はとても楽しい」という文章を投稿し、ネット上で熱い議論が巻き起こった。
Aさんによると、Aさんが所属している部署は業績で赤字を出し、職員の大幅なリストラが敢行された。Aさんを含めて会社に残った4人の職員は全員が窓際族で、部署は依然として存続してはいるものの、実質的には何の仕事もなく、毎日やることがなかった。唯一やるべき仕事は正確な時間に出勤と通勤をすることだけ。このため、自分以外の3人は半年以内で相次いで辞職をしたという。
これに対し、ネットユーザーは、「何をして暇をつぶしているの?」と質問すると、Aさんは、「好奇心をそそられることがあれば、ウィキペディアを検索する」として「今、ウィキペディアで中国の歴代皇帝史を見ている」と答えた。また、「出世したくない。会社の寄生虫でいたい」と堂々と自分の率直な考えを投稿した。