慈善家になる
劉翔は以前中国中央テレビ(CCTV)の取材に応えて、「若者のスポーツ発展のためになることをしたい。例えば、辺境の山間部などに行って、子供たちと一緒に交流したい」と語っている。劉翔と同様の考え方を実践しているのが元NBA選手の姚明だ。姚明は「姚基金」を設立し、貧困家庭の子供たちがバスケに触れ、スポーツや運動を享受するための支援を行っている。中国陸上界の第一人者だった劉翔なら、現役引退後カリスマ性を大いに発揮するに違いない。もし、慈善事業に興味のある劉翔が基金を設立し、慈善活動を行えば、多くの人々から反響があるだろう。
陸上競技の優秀な人材を育成する学校を設立する
コーチにはなりたくないと取材で何度も語っている劉翔だが、校長なら可能性がある。コーチと比べれば、校長のほうが劉翔の肩書や性格には合っている。元テニス選手の李娜のように、スポンサーと一緒に学校の運営に携わることもできる。陸上競技の優秀な人材を育成する学校であれば、劉翔の若者のスポーツ発展を推進していきたいという願いにも合致する。劉翔が単にコーチになるだけなら、どんなに多くても数人のスポーツ選手を見るだけで終わってしまうが、校長であれば、アイドルとして多くの若い選手たちの見本になることができる。
ビジネス界に進出する
メディアの報道によると、2003年から2014年に劉翔が得た個人の収入は5億3500万元(約103億2550万円)に達しているという。これまでにも、「体操の王子」こと李寧がスポーツブランド企業を設立している。同じく男子体操選手だった李小双も兄の李大双と共に、北京李小双スポーツ用品有限会社を設立した。しかし、劉翔ブランドの商標はすでに上海のある会社が登録しているので、劉翔は自分の名前を使ったスポーツ用品会社は設立できない。具体的にどの分野のビジネスに進出するかだが、劉翔はおそらく姚明を見本として、現在すでにいくつもの分野にアンテナを伸ばしているかもしれない。