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故宮博物院で新発見、壁の高さが90センチ低くなる

人民網日本語版 2015年04月08日15:31

明代の排水溝(右下)

故宮博物院はまもなく公開90周年を迎えようとしている。この偉大なる建築群は当初、どのような姿をしていたのだろうか?大規模な取り壊し・建設を行ったことのない壁が、600年の間に約90センチも低くなっていたことを想像できるだろうか?故宮の考古調査は、新たな発見をもたらした。北京日報が伝えた。

故宮の中軸線に沿うようにして歩くと、見学者の多くは欽安殿の高さが低すぎると感じるだろう。これは当時の人々が意図したことではなく、この宮殿が珍しい明代の建築物であり、三大殿(太和殿、中和殿、保和殿)がいずれも清代のものであるためだ。王朝が変わり、宮廷内の「水平線」にも変化が生じた。

南三所南東エリアの電力供給ラインの工事現場における発掘調査により、故宮東城の壁体の、もともと外に露出していた部分が現在、地下約0.9メートルに位置していることが明らかになった。つまり現在の故宮の地面は、明代より約90センチ高くなったことになる。

また考古調査により、明代の排水溝が再び日の目を見ることになった。故宮考古研究所の冀洛源氏は、「排水溝は城壁と同じ方角を向いており、約3メートル離れている。これらの痕跡を見ると、故宮の建築群の建設当初、地上の建築物から地下の排水システムに至る統一的な計画があったことが分かる。これは故宮で雨が降っても水がたまらない理由でもある。石畳の下、地下10数センチの所では、排水システムが縦横に交わり、数百年に渡り力を発揮し続けている」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年4月8日

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