交際1年以下で「スピード婚」する人が、上海において増加している。中国共産主義青年団上海市委員会と上海市民政局が2日に発表した、「上海市青年活動合同会議2014年度青年結婚状況調査研究成果」で明らかになった。民政部門の専門家も、「上海の若者のスピード婚は、一部の若者で起きている現象ではなくなっている」と分析している。新華網が報じた。
同調査では、上海の婚姻登録所8カ所で、婚姻届を提出しに来た1980-92年生まれの若者を対象に実施され、922件の有効回答が得られた。
「交際から結婚までの長さ」に関して、891人中403人(45.2%)が「1年以下」と答えた。うち、117人が「1年も経たない」と明確に答えた。
上海市民政局婚姻登録所の陳占彪・所長は、「調査や統計をスピード化し、調査組織の価値観が入らないようにするため、今回の調査では、交際から結婚までの長さが1年以下の結婚を『スピード婚』と定義した」と説明。「中国社会で開放的な考えがさらに浸透し、交際から1年もしないうちに結婚する人が増加している。白黒つける問題と見てはならない」との見方を示した。
同調査では、「スピード婚」の増加に比例して、「知り合いの紹介」のゴールイン率が最も高かった。「どうやって知り合ったか?」との質問で、最も多かったのが、「知り合いの紹介」で53.6%。2番目に多かったのが「同級生・クラスメート」で20.5%だった。「ネット上で知り合った」との回答は3.5%にとどまった。また、「結婚相談所を通じて知り合った」との回答もわずか1.9%にとどまったほか、「幼馴染」もわずか1.9%だった。
民政部門の専門家は、「全体的に見ると、調査結果は、上海の若者は健全な結婚観を抱いていることを示している。インターネット社会となっているものの、中国の伝統的な美徳は失われておらず、さらに向上する可能性もある」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月7日