中国社会科学院は24日、「社会青書:2015年中国社会の情勢分析と予測」を発表した。
青書によると、卒業1年後の1990年代生まれの若者が住む部屋の面積は、「20平方メートル未満」が3割を占めた。だが、彼らは常に、自分の生活レベルの向上をめざしており、決して「マイホームの奴隷にはなりたくない」と考えていた。あくまでも個人の価値観を重んじる1990年代生まれの大学卒業生は、「マイホーム不買世代」となる可能性が高い。新京報が報じた。
青書の調査は、全国12校の大学在校生・卒業生4110人を対象に実施された。内訳は、在校生が2730人、すでに社会人となった卒業生が1380人で、いずれも1990年代生まれ。
【卒業生の7割、「卒業1年後の時点で賃貸暮らしまたは寮住まい」】
卒業して仕事を始めた1年後、1990年代生まれの若者のうち、「両親または親戚・友人の家に住んでいる」人は約2割だけだった。
中国社会科学院社会学研究所青少年・社会問題研究室の田豊・副室長は、「この結果は、1990年代生まれの大学卒業生のうち、ほとんどの人が、自分自身で住居問題を解決しなければならないと認識している状況を示している」と指摘した。
1990年代生まれの卒業生のうち、仕事を始めた1年後に、「自分または配偶者の持家に住んでいる」と答えた人は5%にも満たなかった。7割以上が、「職場が提供してくれた寮に住んでいる、あるいは自分で賃貸物件を借りて住んでいる」と答えた。また、「卒業1年後の住まいの面積は20平方メートル未満」だった人は約3割を占めた。