私たちは、小さい時から、「人を見かけで判断してはならない」と教えられてきた。だが、英ノーザンブリア大学の心理学専門家であるカルメン・ルフェーブル研究員はこのほど、「顔は性格を示す」ことを科学的に検証した。生命時報が伝えた。
ルフェーブル研究員は、次の通り指摘した。
遺伝子やホルモンなどの生物学的要因は、人間の成長に影響を及ぼすと同時に、性格の形成にも影響する。たとえば、男性ホルモンの量が多い人は、頬骨が大きく発達して顔の横幅が広くなり、性格的には自己主張が激しい傾向になり、攻撃的な人もいる。顔の脂肪が少ない人は、感染症にかかりにくいほか、憂鬱な気分や焦りとも縁遠い。これは、心理的健康と肉体的健康には密接な関係があることによる。一方、顔の脂肪が多い人は、脂肪が身体の他の部分にも蓄積しており、身体にマイナス作用を及ぼしている可能性が高く、病気にかかるリスクも高い。
個人の肌の色の違いも、健康状態を暗示している。同じ人種間の肌の色の違いは、おそらくライフスタイルの違いによる。たとえば、顔色が黄味がかっている人は、良好な健康状態にある。というのも、黄色い肌はカロチンが多いことを示しており、カロチンは強い免疫システムを形成するのに有益に働くからだ。
顔色が赤いことも、体内の血のめぐりが良いことを示し、女性の妊娠・出産能力の高さの表れでもある。排卵の直前に女性の顔がやや赤くなるのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量がピークに達し、血管がやや拡張することによる。これらの微妙な変化は、女性が妊娠すると美しくなる原因でもある。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月3日