記者会見を行う尾上菊之助
歌舞伎役者の尾上菊之助は4月2日、3日に中国北京で開催される式典『中日友好 京劇-歌舞伎』への出演が決まり、東京都内で記者会見を開いた。
尾上氏は北京の舞台で『春興鏡獅子』を演じる予定で、この劇では、偶然にも中国の聖地清涼山に獅子が現れた設定で始まる。今回の舞台は梅蘭芳大劇院で行われるが、同劇院に歌舞伎演出に必要な花道(舞台から客席を縦断するように同じ高さで張り出したもの)が存在しないため、尾上氏は全く新しい演出形式を試す模様だ。
今回の中日友好を記念した式典に参加できることに対して、尾上氏は「光栄に思っている」と話し、祖父の尾上梅幸がかつて中日友好条約締結後の中国において同じ題目の劇を演じていたことを挙げ、「今回自分も日中友好に貢献できることを嬉しく思い、全力で作品を演じ切り、中国の観衆たちに歌舞伎の魅力をお伝えしたい」と述べた。
「人民網日本語版」2015年3月31日