春節(旧正月、今年は2月19日)が終わりやって来た転職ラッシュの中で、動きが最も活発なのはどの業界だろうか。このほど求職サイト・智聯招聘が発表した調査報告の中で驚きをもって迎えられたのは、「鉄飯碗」(安定した就職先)とみられていた公務員がついにホワイトカラーの中で最も活発に転職する人々となったことだった。春節後、ホワイトカラーの半数が転職の意向を示し、すでに転職した人は14%に迫り、転職した人の新たな職場は不動産、インターネット、金融などの産業が多かった。中でも転職の動きが最も活発だったのは公務員で、前年比30%増加し、多くの人を驚かせ不思議がらせた。「北京晨報」が伝えた。
智聯招聘は、両会(全国人民代表大会と全国政協会議)が終わり、ホワイトカラーの転職先の選択には不動産業の回復傾向、インターネットプラス、金融改革などの政策も影響していると指摘する。不動産、ネット、金融の各産業は急速かつ安定した発展を遂げて、給与水準が高止まりしており、数多くのホワイトカラー引き寄せている。中でも政府機関、公共事業関連機関、非営利組織のホワイトカラーの転職者数が同34%増加し、公務員の新たな「転職ブーム」が始まったという。
智聯招聘の見方によると、不動産や金融などの産業は政策の影響を大きく受けやすいため、政府の業務プロセスや制度を熟知し、政策に詳しく、政府とスムースにやりとりできる一連の人材が早急に必要とされる。そこで公務員の中からこうした人材を引き抜くことがまず行われているのだという。
また各都市それぞれに人材流動の新たな流れがみられる。一線都市に転職するホワイトカラーは同10%減少した一方、新一線都市への転職が同10%、二線都市と三線都市への転職が同13%、それぞれ増加した。ホワイトカラーが一線都市を避けて、新一線都市や二線・三線都市の懐に飛び込むという流れが一層はっきりしてきた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年3月28日