オーストラリアはアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加するのだろうか?長く注目され続けてきたこの問題に、ついに小さな進展があった。アボット首相は25日「AIIBの意思決定が透明で、かつ1国が運営する組織でない限り、AIIBへのオーストラリアの参加を支持する」と表明。数日内にオーストラリアの決定を発表するとしたうえで、こうした条件が満たされれば、米日も参加してほしいと表明した。環球時報が伝えた。
オーストラリアン紙は25日付で「オーストラリアはAIIBへの参加を今週表明する。アボット首相はこれに先立ち、オバマ米大統領にオーストラリア政府の立場を説明する」と報じた。
報道によるとアボット首相は25日「中国が提唱し、すでに多くの国が参加しているAIIBは効果的な役割を発揮できる。オーストラリアおよびこの地域はインフラ整備分野で大きな赤字があるからだ。インフラ整備融資の多国間銀行として今後数年、数十年重要な役割を発揮する」と指摘。「オーストラリアは懸念が解決されれば、当然ながらAIIB参加の準備ができている。こうした条件の下、米日を含む全ての国も参加準備をする」と述べた。
オーストラリアン紙の25日付記事によると、オーストラリアは月曜日の閣議でAIIB参加について議論。アボット首相は従来の反対の立場をすでに変えた。
オーストラリアが3月31日前に覚書に署名してAIIB創設メンバーになるかどうかについて、ホッキー財務相は25日「時間は差し迫っている。だがオーストラリアが注目するのは自らの利益であり、政府はAIIB参加が自国の利益に合致すると考えている」と指摘。中国の楼継偉財政部長(財務相)と繰り返し話し合ったことを明らかにしたうえで、「最後の数日間の努力を経て、積極的な情報を発表できると信じている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月26日