海南島は中国の南中国海にはめ込まれた美しい真珠だ。多くの研究者はこれまでの研究において、海南島の地質的特徴が中国大陸との間に相似性を持ち、大陸から切り離された可能性があるとの見方を示していたが、確たる証拠がなかった。果たしてどこから、いつ分離したのだろうか?どのような働きにより切り離されたのだろうか?科技日報が伝えた。
中国科学院地質・地球物理研究所の梁光河氏は長年の研究により、地形、山脈の方向、地層、構造帯、主要断層、火成岩の分布、鉱床ベルト、地球物理異常の8つの科学的証拠を見つけ出した。梁氏はこれらの証拠により、海南島が6500万年前に、中国の北部湾からの分離・移動を開始したと判断した。海南島は元の位置から反時計回りに約150度回転し、現在の位置に到達した。現在も左回りに回転しながら、南東に移動を続けている。
現代の大地構造の発展には、大陸移動、海底拡張、プレート構造の3つの仮説がある。これらの仮説には、動力のメカニズムの問題がある。梁氏は、「海南島の分離と移動の動力メカニズムは、大陸移動だ」と述べた。
梁氏の研究結果によると、海南島の移動の動力メカニズムは、インドプレートの北への移動、東南アジアプレートの分離構造の変化と密接に関連している。この研究成果は、大地構造学の発展に対して、重要な意義を持つ。梁氏の関連論文は、世界的に権威ある学術誌「ACTA GEOLOGICA SINICA」に掲載された。梁氏はまた、中国科学院地質・地球物理研究所の年次総会で報告を行った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月19日