鉄道切符購入アプリによる不正行為を防ぐために、中国鉄道部の切符予約サイト「12306」はこれまで、さまざまな努力を重ねてきた。ログイン認証方式は、数字とアルファベットの組み合わせから囲み文字(漢字)へ、さらにはカラー動態漢字に変化している。16日、12306は再びアップグレードを実施、ログインするユーザーは、8枚のカラー画像から条件に合うものを選ぶという方式に変わった。新京報が伝えた。
記者が16日、新認証方式を試したところ、瞬く間にログインに成功した。そのスピードは、キーボード入力よりずっと速い。一方、ほぼ全ての切符予約アプリでは、今回の認証方式変更によって、自動ログインが不可能となった。
〇ログイン認証方式、図を選ぶやり方に変更
記者が16日午後、12306サイトでログインを試みた。ユーザー名とパスワードを入力する部分の下に、大きな認証ゾーンができており、真ん中には「クリック後、認証開始」と表示されていた。
クリックすると、認証ゾーンに8枚の画像が登場した。ユーザーは、文字によるヒントから、8枚の中から正しい画像を選ばなければならない。画像は、電線・テント・カエル・時計の文字盤・バスケットボールなど、いずれも日常生活でよく見る品々だ。画像がはっきりと見えない場合は、「更新」をクリックすると、新しい画像が登場する。記者がログインした時には、「下の画像の中から、笛を選んでください」と要求された。8枚の画像のうち、笛以外には、モップや飲料の画像があった。笛を選んでクリックすると、その画像は、中国鉄路公司の赤いロゴマークに変わりログインが成功、切符購入ページに進むことができた。
このタイプの認証方式は、これまで見たことが無かったが、画像の識別度はかなり高く、何度かログインしてみたが、不都合が生じることはなかった。