中国外交部(外務省)の洪磊報道官は10日の定例記者会見で「中国側は関係各方面に対して、自制を保ち、できるだけ早く事態を収束し、ミャンマー北部地域の平和と安定を回復するよう改めて促す」と表明した。
「先週末にミャンマーの戦闘機が誤って爆弾を中国雲南省に投下したとの報道について確認を頂きたい。ミャンマー側に申し入れは行ったか」との質問に、洪報道官は「3月8日にミャンマー政府軍と現地民族武装組織との間に武装衝突が起きた際、流れ弾が中国側に落下して、民家一軒が破損したが、幸い死傷者は出なかった。中国側はミャンマー側に重大な懸念を表明するとともに、できるだけ早く状況を明らかにし、効果的な措置を講じて同様の事件の再発を根絶するよう要求した」と説明。「ミャンマー北部コーカン地区での衝突はすでに1カ月余り続き、中国・ミャンマー国境地帯の安定と正常な秩序に影響を与えている。中国側は関係各方面に対して、自制を保ち、できるだけ早く事態を収束し、ミャンマー北部地域の平和と安定を回復するよう改めて促す」と表明した。
報道によると中国とミャンマーは8日、両国国境地帯の町で外務次官級協議を開催。各分野の互恵協力を強化し、国境地帯の平和と安寧を守り、両国の包括的・戦略的協力パートナーシップの持続的で急速な、安定した前向きな発展を促すことで合意した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月11日