国家国防科技工業局が6日に発表した情報によると、地球観測衛星「高分2号」が同日、開発部門から使用部門に交付され、正式に使用を開始した。これまでの軌道上での測定・試験結果によると、高分2号の各種性能・指標は設計上の条件を満たし、総合性能で世界先進水準に達している。同衛星は一部の分野で、海外の衛星による全データを補うことができる。科技日報が伝えた。
国家国防科技工業局局長、中国国家航天局局長の許達哲氏は、「高分2号は使用開始後、軌道上を運行中の高分1号、中国のその他の地球観測衛星と協力し、高解像度地球観測システムの建設を進める。また中国の高解像度地球観測データが主に輸入に依存するという状況を改善し、データ応用および宇宙情報産業の発展を促す」と表明した。
高分2号は高解像度地球観測システムで初めて立案された重要プロジェクトの一つで、中国で空間分解能が最高の地球観測衛星だ。高分2号は2014年8月19日に打上げられ、使用部門に高解像度(パンクロマチック0.8m、マルチスペクトル3.2m)のデータを1000枚弱提供した。中国国土資源部、国家住宅・都市農村建設部、中国交通運輸部、国家林業局などの使用部門はこれらの画像データを利用し、鉱産物資源の開発の現状の調査・観測、土地利用の現状の分析、林業生態観測などの多くの作業を実施した。高分2号はこのほか、雲南省魯甸県の震災、チリの震災、北京APEC首脳会議などにも効果的なサービスを提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月9日