国防科学技術大学が独自に開発・製造した衛星「天拓2号」は8日11時22分、地球観測衛星「遥感21号」と共に、太原衛星発射センターから打ち上げられ、予定軌道に入った。新華社が伝えた。
天拓2号は中国初の動画撮影システムを搭載した小型衛星で、4台の性能の異なるカメラが取り付けられている。主要任務は動画の撮影、データのリアルタイム伝送、目標のリアルタイムかつ持続的な観測などの科学実験で、高解像度動画撮影衛星の技術発展の基礎を固める。
天拓2号はリアルタイム動画撮影、ネットワークに基づく遠隔操作・制御などの機能を持ち、動く目標のリアルタイムかつ持続的な観測・追跡が可能で、観測エリアの動画データを収集できる。新型地球観測衛星である同衛星は、資源調査、災害観測、事件のリアルタイム観測などの面で、幅広い応用が期待できる。
遥感21号は主に科学実験、国土資源調査、農作物の生産量の評価、防災・減災などに役立てられる。
長征シリーズのロケットによる打ち上げは、今回で193回目となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月9日