米人事マネジメントコンサルティング会社のマーサーは4日、2015年度版「世界生活環境調査・都市ランキング」を発表。オーストリアの首都ウィーンが7年連続で世界で最も生活の質が高い都市となった。トップ10位中7都市を西ヨーロッパが占めた。中国の都市では、重慶や西安市、台湾台中市などが順位を上昇させている。同ランキングは、企業が海外駐在員などに支払う報酬や各種手当を決める際に参考となる情報を提供している。現代快報が報じた。
西ヨーロッパがトップ10をほぼ独占
トップ10位に入った西ヨーロッパ都市は、1位のウィーン、2位のスイス・チューリヒ、4位のドイツ・ミュンヘン、6位のドイツ・デュッセルドルフ、7位のドイツ・フランクフルト、8位のスイス・ジュネーヴ、9位のデンマーク・コペンハーゲンで計7都市。残り3都市は、ニュージーランド・オークランド、カナダ・バンクーバー、オーストラリア・シドニーだった。
北米の都市のうち、最高位はバンクーバーで、以下、15位カナダ・トロント、16位カナダ・オタワ、27位米サンフランシスコ、34位米ボストンと続いた。
アジア最高位はシンガポール
アジアを見ると、最高位は26位のシンガポール。以下、44位東京、47位神戸、48位横浜、58位大阪と続いた。
230都市を対象とした同ランキングで、下位20位に入った都市の多くがアフリカや中東、特に戦争などで治安が悪化している都市だった。うち、最下位はイラクの首都バグダッド。229位中央アフリカの首都バンギ、228位ハイチの首都ポルトープランス、227位スーダンの首都ハルツーム、226位チャドの首都ンジャメナと続いた。