中国人の海外旅行者数は昨年、1億人の大台を突破して、延べ1億900万人となった。世界観光機関(UNWTO)が1月27日に発表した世界観光業景気報告によると、中国は2012年から3年連続で世界最大の海外旅行市場となった。中国新聞網が伝えた。
今年の春節期間も中国人の海外旅行熱は高い。中国国家観光局の予測では、今年の春節期間の海外旅行者数(香港・マカオ地区を除く)は延べ519万人で、前年同期比約10%増加する。
例年と最大の違いは、ユーロ、円、オーストラリアドルなどが対人民元で下落しているため、こうした国々や地域が中国人観光客にとってショッピングの人気目的地となっていることだ。
人民元高は海外でのショッピングを大きく後押しする。また、外国製品に対しては一種の集団心理もある。
「ここ数年東京・秋葉原の大通りは、電気炊飯器を手に提げた中国人観光客ばかりだ」。財経作家・呉暁波のこの文章が先日中国のネットで話題となり、日本製品の品質についての描写が中国人の日本ショッピング熱をかきたてた。