国際ロボット連盟(IFR)は5日、中国の産業用ロボット保有台数が17年には世界一になるとの見通しを発表した。産業用ロボットの貿易額は全世界で95億ドル(約1兆1300億円)に達した。関連ソフトウェアや機器、プロジェクトを加えると290億ドル(約3兆4500億円)という巨大市場だ。
中国はすでに世界最大のマーケットだが、労働者数との比較では先進国に大きく引き離されている。製造業の労働者1万人あたりのロボット台数では、中国はわずかに30台。韓国の437台、日本の323台、ドイツの282台、米国の152台とは開きがある。だが中国人労働者の賃金コストが上昇するなか、今後はロボットの導入が加速するとIFRは予測。17年までには42万8000台と世界一になるとの見通しを示した。
中国市場のシェアとしては、日系メーカーが60%と最大のシェアを握るという。中国系メーカーも約25%のシェアを保つ見通しだ。世界最大のEMS(電子機器受託生産)メーカーのフォックスコンは、「フォックスボット」という名の独自ロボットを開発すると同時に、他社製のロボットも利用している。
レコードチャイナ 2015年2月11日