ぜいたく品の消費が旺盛なのはどこだろうか。ぜいたく品の研究・コンサルティング機関の財富品質研究院がこのほど発表した「中国ぜいたく品報告」によると、2014年には世界のぜいたく品の46%を中国人が購入しており、中国人が世界のぜいたく品市場で最大のお得意さまであることは疑問の余地がないという。「新京報」が伝えた。
同報告によると、昨年の中国人のぜいたく品消費額は1060億ドル(1ドルは約117.2円)に上り、前年比4%増加した。また世界のぜいたく品市場の全体的規模は過去最高の2320億ドルに達した。
注目に値するのは、昨年は中国人消費者の自国内での消費額が目立って減少し、250億ドルで同11%減少したことだ。中国ぜいたく品市場が世界のぜいたく品市場に占める割合は13年の13%から11%に減少した。
中国人消費者の海外での消費が力強さを増している。同報告によると、14年の中国のアウトバウンド観光客数は10年ののべ5300万人あまりから14年はのべ1億1700万人に増加し、一人あたりの海外での消費額が632ドルに達して世界一になり、中国人はぜいたく品消費の中心になった。14年の中国人消費者の海外でのぜいたく品消費額は810億ドルで、ここから中国人のぜいたく品消費の約76%が海外で行われていること、この割合は上昇を続けていることがわかる。
同研究院によると、中国ぜいたく品市場はぜいたく品ブランドに重要視されなくなっている。アウトバウンド観光客数の急増や国内外の価格差により、消費の流出傾向が一層強まっているため、中国人消費者を重視はするが、中国市場は重視しないというのが、国際的ブランドの管理者の多くに目下共通する考え方だ。
またニセ物の存在も多くのブランドが中国市場を重要視しなくなっていることの主な原因の一つだ。同研究院の調査研究によると、ぜいたく品のニセ物市場は本物市場の6倍以上の規模で、街を歩けばすぐにブランド品が目に入るが、その大半はニセ物だ。ぜいたく品ブランドにとってニセ物はもはや手の付けられない状態にある。初めに何も対策を講じなかったことで、今やなすすべもない状況に陥っているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月3日