今回の軍事パレードについて「外国首脳を招待した前例はない」と強調しているメディアが少なからずある。だが記者が調べたところ、実際には1949年から2009年までに行われた14回の軍事パレードのうち、外国首脳が出席した例は少なくとも2回あった。環球時報が伝えた。
1954年10月1日の新中国建国5周年記念日には、ソ連共産党中央委員会のフルシチョフ第1書記が軍事パレードに招待され、天安門観礼台で式典に参列した。朝鮮の最高指導者である金日成氏や他の国の指導者も出席した。1959年の建国10周年では、ソ連のフルシチョフ第1書記、ベトナム労働党中央委員会のホー・チ・ミン主席、朝鮮労働党中央委員会の金日成委員長ら複数の外国首脳が招待を受けて軍事パレードを見学した。
外務当局の公開した資料によると、当時式典に参列した外国の賓客は1981人で、天安門の楼閣には292人が上り、このうち中国指導者と外国の賓客80人が観閲台で見学した。
外交部(外務省)儀典局長を務めた魯培新氏によると、建国記念行事には多くの国々の首脳が出席した前例がある。今年の「外国の首脳が出席する初の軍事パレード」との指摘については、別の角度から理解できる。第1に、今回の軍事パレードの実施日が10月1日ではないこと。第2に、これまでの建国記念行事はいずれも軍事パレードと大衆パレードであり、軍事パレードのみという前例はないことだ。
実際には、外国の貴賓を招待しての式典は1949年の建国式典に始まる。1949年10月1日の建国式典には、ソ連のチフビンスキー総領事が出席。1952年10月1日の新中国建国3周年慶祝式典には、中国訪問中のモンゴルのツェデンバル首相が天安門の楼閣で軍事パレードを見学した。