商務部(商務省)の沈丹陽報道官は21日の定例記者会見で、2014年の商務の運営状況を説明した。沈報道官は14年の対外投資の主な特徴に言及した際、「全国の対外直接投資の規模と同期の外資導入の規模とはわずか35億6千万ドル(1ドルは約118.4円)の差しかなく、(対外投資と外資導入の)双方向の投資が初めて均衡する水準に近づいたと同時に、企業の海外での合併買収(M&A)が飛躍を遂げた」と述べた。人民網が伝えた。
沈報道官は、「2014年には中国国内の投資家が世界156カ国・地域の企業6128社に直接投資を行い、金融分野を除く直接投資額は累計6320億5千万元(1元は約19.0円)に達した。米ドルで計算すると、1028億9千万ドルで前年比14.1%の増加だ。このうち12月の金融分野を除く直接投資額は804億1千万元。米ドルで計算すると130億9千万ドルで同31.8%の増加。2014年末現在、中国の金融分野を除く直接投資額は累計3兆9700億元(約6463億ドル)に達した」と説明した。
また沈報道官は、「2014年の対外投資には主に5つの特徴がみられた。1つ目は双方向の投資が初めて均衡する水準に近づき、対外直接投資の規模と同期の外資導入の規模との差がわずか35億6千万ドルだったことだ。2つ目は企業の海外M&Aが飛躍を遂げ、大型の対外投資・M&Aプロジェクトの投資先が多様化したことだ。3つ目は対外直接投資先の産業構造の最適化が進み、リース・ビジネスサービス産業、採鉱業、卸売・小売産業の3産業が対外直接投資の主要分野になったことだ。4つ目は地方の企業の対外直接投資が急速に発展し、広東省、北京市、山東省が上位3位に並んだこと。5つ目は企業が投資先の利益との融合をより重視するようになり、社会的責任を積極的に履行するようになったことだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月23日