海底から収集した岩石のサンプルに付着していた海綿動物
科学調査船「大洋1号」は14日午後よりカメラを取り付けたグラブによる作業を開始した。グリニッジ標準+4時間のタイムゾーンの15日午後2時(北京時間午後6時)までに、南西インド洋の海底山脈の4カ所で作業を4回実施し、水深2000−3000メートルの海底から大量の岩石、沈積物、少量の生物サンプルを収集した。科技日報が伝えた。
収集したサンプルのうち、状態の良好な枕状玄武岩のサイズは縦85センチ、横70センチ、高さ50センチで、重さは500キロに達する。同航行段階首席科学者の李懐明氏によると、科学調査でこれほど巨大なサンプルが見つかるのは稀だ。
大洋1号が使用するグラブは、中国が独自に開発した深海設備だ。研究開発を担当した杭州先駆海洋科技開発有限公司の設備担当者の李緒民氏は記者に対して、「グラブは10数年間にわたる改良・改善により、技術が日増しに成熟化した。当初はカメラを取り付けていなかったが、現在はカメラによって水中作業の全過程を見守ることができる。当初はバッテリーにより電力を供給していたが、現在は甲板からの送電が可能だ。グラブの動き、操作方法、全体的な構造も改善を続けている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月16日