中国国内のトップ2大学・北京大学と清華大学はこのほど、「2014年卒業生就職状況報告」を発表した。報告の統計データによると、すでに就職した両大学の2014年度卒業生のうち、約半分が北京に留まり就職、約1割が公務員となった。北京大学学部生のうち、海外に留学した人は半数近くに上ったが、清華大学学部生では4分の1まで減少した。清華大学卒業生のうち、100人中1人が創業していた。北京青年報が伝えた。
海外留学は依然、両大学に在籍する多くの学生が選ぶ道だが、その割合は、北京大生の方が清華大生よりはるかに多い。2014年に北京大学学部を卒業した人のうち、国内で進学した人の割合は46.35%、海外に留学した人は32.65%だった。清華大学学部卒業生の場合は、国内で進学した人は56.7%、海外に留学した人は25%にとどまった。
両大学卒業生の留学先国および大学について見ると、米国、しかもアイビーリーグ(名門私大8校)が多勢を占めた。コロンビア、カーネギーメロン、コーネル、スタンフォード、MIT(マサチューセッツ工科大)、プリンストン、カリフォルニア大学バークリー校、ハーバード、ジョンズ・ホプキンスなど各名門校には、北京大学と清華大学の卒業生が、毎年数百人規模で入学している。また、カリフォルニア工科大学のようなややマイナーな名門校にも留学する人がいた。
両大学の卒業生の就職状況に関する報告を見ると、清華大学は学生の創業に関するレポートに報告書の1章を割いていたが、北京大学の報告書にはこれに関する統計データやレポートは見当たらなかった。清華大学の2014年度卒業生のうち。100人に1人が創業しており、うち直接創業した人は55人。学歴別で見ると、学部卒業生17人、大学院修士課程修了者36人、大学院博士課程修了者2人だった。創業した卒業生の出身学部は、経済管理学部、芸術学部、情報学部が多く、創業の分野は、インターネット、ニューメディア、文化クリエイティブに集中していた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年1月8日