中国航天科技集団公司第五研究院が独自に開発した電気推進システムが、2日に重要な成果を獲得した。電気推進システムは試験運転時間が6000時間を突破し、オン・オフを3000回実施し、衛星を軌道上で15年間運行させる能力を確保した。新華網が伝えた。
これは、中国の電気推進システムがすでに世界先進水準に達しており、全面的に応用段階に突入したことを意味する。同システムは、中国通信衛星プラットフォーム、高軌道地球観測プラットフォーム、低軌道衛星、深宇宙探査機の発展の需要を満たすことになる。
第510研究所所長、電気推進システム総指揮の張偉文氏は記者に対して、「自動車の核がエンジンであるのと同様、推進システムは宇宙機の核だ。化学燃料を使う宇宙機が高熱ガスを排出し推進するのと比べ、電気推進システムは電力を帯びた粒子もしくはイオンを噴出するという新手段を採用し、推進剤の使用を大幅に削減し、測位がより正確になった」と説明した。
電気推進システムは人類の深宇宙探査の重要な手段になっており、中国も例外ではない。既存の輸送条件下、例えば多くの推進剤を搭載できない場合、より深い宇宙探査を実現するためには、電気推進システムが任務完遂の必然的な選択肢になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月5日