現在、歩く時も、道を渡る時も、犬の散歩の時も、自転車に乗る時も、スマホ(多機能携帯)から目が離せないという人が増えている。周囲で起こっていることも全く気にせず、下を向いてスマホを一心に見ているその姿は、まるでゾンビのようだ。また、スマホに夢中になると、事故などが起きる原因にもなってしまう。中国新聞網がシンガポールの華字紙・聯合早報の報道を引用して報じた。
日本消防庁の防災・安全課の統計によると、同課が処理した事故のうち、歩きながら、自転車に乗りながらなどの携帯電話、スマートフォンに係る事故が約41%を占めた。
同課の山本氏は、「歩きながら携帯を見る人がいる状況が続くなら、今後事故がもっと増えるだろう」と警笛を鳴らしている。
「ながらスマホ」によって起きかねない事故は、周りに迷惑をかけて、謝ってそのまま立ち去れるような簡単な事故ばかりではなくなっている。
東京消防庁管内で、2009年から13年までの4年間、自転車に乗りながらなどの携帯電話、スマートフォンなどに係る事故により、122人が救急搬送された。
誰かが歩きスマホをしていて電柱や犬にぶつかったというなら、笑い話ですむが、最近、男性が携帯を見ていたために踏切に入ってしまい、電車にはねられ死亡するという事故も起きている。