中国が独自開発した月面探査プロジェクト第3期の再突入・帰還飛行試験機が24日、西昌衛星発射センターから打ち上げられた。西昌衛星発射センター・チーフエンジニアの陶鐘山氏は26日、「海南省の文昌衛星発射センターは将来的に、地球同期軌道衛星、大型宇宙ステーション、物資補給船、月探査プロジェクト第3期、大型極軌道衛星などの打ち上げ任務を遂行するほか、外国に打ち上げサービスを提供する」と表明した。新華社が伝えた。
陶氏は、「文昌発射センターは中国の宇宙事業の未来の発展に順応し、中国の次世代ロケットおよび新型宇宙船の打ち上げ任務を遂行するため建設された」と語った。
既存の酒泉、西昌、太原の発射センターと比べ、文昌発射センターには次の3つの特長がある。
(一)中国初の海沿いの発射センターで、港沿いにあるため輸送が便利だ。ロケットは海上から輸送可能。ロケットの直径は鉄道・橋・トンネルの制限を受けず、ロケット設計の潜在力をさらに引き出せる。
(二)低緯度で、発射効率が高い。西昌衛星発射センターは北緯約28度、文昌は北緯約18度。同じロケットでも、ペイロードを10%拡大できる。
(三)発射幅が広く、安全性が優れている。東と南の1000キロの範囲内はすべて海域で、発射・着陸の安全性が高い。また無毒・無汚染のロケット推進剤を採用し、グリーン・環境保護の要求を満たす。