武漢地下鉄2号線江漢路駅で、尋常ではない状況が発生した。大きな帽子をかぶり、ぼろぼろのシャツを着て、全身「血まみれ」の乗客が、肩にシャレコウベを担いで乗り込んできたのだ。その様子はゾッとするもので、まるで「ゾンビ」が復活したかのようだった。武漢晩報が伝えた。
10日午後4時すぎ、この「ゾンビ」が、奇抜な服装をした数十人の客と共に、駅構内に入場した。列車の乗降ドアが開いたとたん、車内から下車しようとしたある乗客は、眼の前の「ゾンビ」に度肝を抜かれ、慌てて他のドアから降りた。車内にいた女性客は、驚きのあまり眼を閉じ、鋭い大きな悲鳴を上げた。またある乗客は、素早く遠くに逃げた。気の小さい臆病な乗客は、思わずその場で泣き出した。これは化粧だと冷静に判断した乗客もおり、彼らは、自ら「ゾンビ」の手を取り、記念写真を撮影していた。
地下鉄に出没した「異種の乗客」は、ネット上でも話題になった。「面白い」と好意的にとらえる人がいる一方で、否定的な見方をする人もいる。あるブロガーは、「このような行為の裏には、特殊メイク効果を他の人々に至近距離で味わってもらおうという狙いと同時に、奇抜な方法で乗客の注目を集めたいという考えもあったのだろう。地下鉄に乗車するからには、モラルに欠けた行為は差し控えるべきだ。さもないと、この『ゾンビ』のように、他の乗客から『異種』と見なされることを覚悟しなければならない」とコメントした。
武漢地下鉄運営公司の担当者は、「地下鉄側では、このような行為を決して推奨できない。毎日多くの市民が利用する公共交通機関である地下鉄では、このような状況に遭遇して、驚きのあまり、突然身体に不調をきたし、最悪の場合は卒倒する乗客もいる。このような挙動が、他の乗客にマイナス影響をもたらすと判断されるなら、関連規定に基づき、軌道交通警察に問題の乗客の身柄を引き渡し、法に基づき処分を依頼する場合もある」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年9月12日