日本・東京大学の新しい研究結果によると、ゾウは地球上で嗅覚が最も鋭敏な哺乳動物の可能性があるという。嗅覚の遺伝子数でいえばアフリカゾウは人類やネズミ、イヌを上回っているという。イヌは嗅覚が非常に鋭く、匂いをよくかぎ分けることができるが、東京大学の新たな研究によると、アフリカゾウは鼻に最多の嗅覚遺伝子を持つことから、より広い範囲の異なる匂いをかぎ分けることができるという。科学者は魚やネズミ、人類を含む31種類の動物を対象に研究を行なったが、そのうちゾウの嗅覚遺伝子が最多で2千種類あるのに対して、イヌの嗅覚遺伝子数はゾウのわずか5分の2、人類はわずか5分の1しかなかった。研究者によると、多くの生物は嗅覚を頼りに食べ物や伴侶を探し、また捕食者から逃れることができる。しかし人間やその他の霊長類は嗅覚遺伝子が比較的少なく、これは視覚能力が進化のプロセスで改善されたため、嗅覚への依存が減少したことが原因と見られるという。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月19日