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大学卒業3年後の就業動向「郷里で自由気ままな生活を楽しむ」

人民網日本語版 2014年08月19日14:09

「北京・上海・広州」の魅力には抗い難いとはいえ、押し寄せる巨大な生活上の圧力から、これらの地に腰を据えてキャリアを積むことを考えない若者も少なくない。人材コンサルタントの麦可思(マイコス)研究院はこのほど、「大学卒業生のポスト『北京・広州・上海』生活」と題する調査報告を発表した。これは、大学卒業後3年経った時点で「北京・上海・広州」を離れた全国5万4千人を対象として、就業動向を分析したレポートで、回答者の6割以上が、「実家のある省(自治区)に戻って就職した」と答えた。そして、彼らは総じて、「郷里での生活と就業は、より解放感や気ままな感じを味わえる」と、地元での生活を楽しんでいることが判明した。新民晩報が報じた。

調査によると、2010年に大学学部を卒業後3年が経過した時点で「北京・上海・広州」を離れた5万4千人のうち、就職先がある省(直轄市、自治区)が、「実家はないが卒業大学がある」人は5%、「実家も卒業大学もない」人は30%、「実家はあるが卒業大学はない」人は27%、「実家も卒業大学もある」人は38%だった。つまり、キャリア発展の地として郷里(実家や卒業大学所在地)を選んだ人は7割を上回った。

多くの大卒生が、卒業後初めて就職する土地として、「北京・上海・広州」にこだわることは、疑いの余地がない。高い初任給やキャリアアップの可能性が高いことが、これら3都市の大きな魅力となっている。調査によると、2010年度に卒業して3年後に「北京・上海・広州」を離れた学部卒業生の平均月収は6420元(約10万7300円)と、卒業後半年の時点(3358元、約5万6100円)より3062元(約5万1200円)高い。一方、「北京・上海・広州」に留まって仕事を続けてきた人の月収は、その他の省市で就業した人に比べて1462元(約2万4500円)高かった。とはいえ、3都市の生活水準や生活コストは、他の地方に比べてはるかに高い。大学卒業生がだんだんと結婚適齢期に入るにつれ、マイホーム購入や子供の教育をめぐる圧力など様々な課題が、容赦なく押し寄せてくることを考えると、わずか1462元ばかり高くても、実際の購買力の点でさほど優勢とはいえない。このような状況も、彼らの中で「北京・上海・広州」の魅力が次第に褪せていく一因となっている。

また、調査によると、「北京・上海・広州」を離れた大学卒業生の創業率は比較的高い。2010年度学部卒業生が、卒業して3年後に3都市を離れて自主創業に踏み切る割合は5%と、3都市に留まっている人々の割合(2%)より3ポイント高かった。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年8月19日

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