北京市青少年法律・心理カウンセリングサービスセンターの宗春山センター長は8日、報告書の結果に関して次の通りコメントした。
研究によると、全体的に見て、中国人のネット依存は、欧米人より深刻な状況にある。欧米の青少年がネットを使う主な目的は「社交」だが、中国の青少年は、ネットゲームにはまりやすい傾向にある。ネット無しの生活など考えられないのは紛れもなく事実だが、中国の複雑なネット環境は、青少年の成長にとって、「利益より弊害の方が多い」のが現状だ。出鱈目、ポルノ、暴力など、青少年の心身の健康にダメージが及ぶ要素に満ち溢れている上、多元化したインターネットは、「大人の環境」であり、まだ精神的に発達途上にある青少年にとって、正しい判断をすることは難しい。これは、インターネット自体の問題ではなく、大人側の管理、指導、教育上の問題だ。
インターネットの監督管理を強化し、一日も早くレイティングを確立しなければならない。学校と保護者は、子供の「物事の本質を見極め、批判する」力を育てることにもっと注意を払い、いかにして自分のプライバシーを守るか、いかにしてネット上の人付き合いを慎重にするかについて、しっかりと教え、正しい価値観や道徳観を子供が身につけられるよう、「言葉で伝え、身を以て手本を示す」ことで彼らを導く必要がある。
最も大切な点は、「どのようにしてネットゲームと健全に付き合い、楽しく遊ぶか」を子供に教えることだ。フィンランドなど児童教育が発達した国では、「木登り」や「泥んこ遊び」など、自然と身近に接することができる娯楽活動を大変重視している。だが、中国の子供は、「うまく遊べない、遊べる環境がない」状態で、「ネットゲームをすることしか能がない」のが現状だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月11日