李総理が雲南省党委員会書記に電話「人命救助を絶対にあきらめるな」

　3日に雲南省昭通市魯甸県で地震が起きてから「黄金の72時間」が過ぎて間もない6日午後5時、李克強総理は5日午後に離れたばかりの被災地のことを気にかけ、秦光栄・省党委員会書記にわざわざ電話をかけ、救援活動の進展状況について詳しく尋ね、震災との戦いと被災者救援についてさらなる指示を出した。新華網が伝えた。

　震災との戦いと被災者救援の最新状況について報告を受けた李総理は、これを十分に評価するとともに、被災者、および災害救援の第一線で奮戦する解放軍の指揮官と兵士、武装警察の将兵、公安の幹部と警察官、そして幹部・大衆への心からの見舞いと慰労の言葉を書記に託した。

　李総理は震災との戦いと被災者救援のさらなる達成に向けて「3つの確保」を指示した。

（１）最大限の努力を尽くして障害が残ったり死亡することを減らし、命の維持と救援の継続を確保する。引き続き人命救助を最優先し、専門的捜索救難部隊を強化し、捜索救難活動をより効果的に繰り広げ、最後の一瞬まで決してあきらめない。医療活動を強化し、最強の医療チームを派遣して、障害が残ったり死亡することを最大限減らす。

（２）二次災害に対する警戒、危険解消、救援活動を強化する。取り組みの不徹底によって新たな死傷者が出ることのないよう確保する。地形が複雑で、土砂災害の危険があり、余震が続くというという被災地の実情に焦点を合わせ、災害状況報告制度を構築し、土砂災害の危険がある地点に対して24時間態勢の監視を行い、緊急対応マニュアルを整える。

（３）後方支援をしっかりと強化し、被災者と救援部隊の基本的生活を確保する。国は雲南省の震災との戦いと被災者救援に対する支援を強化し、緊急災害救援金6億元（１元は約16.6円）に、さらに16億元を上積みする。国務院ワーキングチームは各担当部局を統合的に調整し、被災地のニーズに照らして支援を強化する。雲南省が災害救援において必要な物資は、国の関係当局に報告・申請すれば、国の備蓄から供給する。速やかかつ秩序良く物資を調達、輸送、分配し、被災者と救援部隊の食料、飲料水、テントを確保する。

　李総理は「すでに国は救援体制を全面的に始動した。秩序ある、力強い、科学的で効果的な災害救援を確保するために、震災との戦いと被災者救援は地方が具体的な責任を負い、国が引き続き全力で支援する。雲南省は軍と地方の災害救援部隊の調整、情報共有、歩調の一致、協同作戦を達成し、心を一つにして協力し、震災との戦いと被害者救援において勝利を勝ち取る必要がある」と強調した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年8月8日