中国農業科学院が24日に発表した情報によると、中米の科学者によるポリケチド化合物コンビナトリアル生合成の研究が、このほど重大な進展を実現した。同研究成果は、次世代薬物スクリーニングに対して新たな候補化合物バンクを提供した。また天然ポリケチドの秩序化された合成のメカニズムを解明し、重要な理論的基礎を形成し、新薬の開発に新たな技術的手段をもたらした。光明日報が伝えた。
近年開発が進められているコンビナトリアル生合成技術は、天然物の構造の多様性を拡張し、新たな生合成手段を形成することで、非天然化合物を生成する新技術だ。中国農業科学院生物技術研究所の研究員である林敏氏の研究チームと、アリゾナ大学自然資源・環境学部教授のモルナー氏の研究チームは、すでに研究によって明らかにされている4種の天然化合物のモデル生物合成手段を巡り、コンビナトリアル生合成技術を活用することで、一連の「非天然型」のポリケチドの合成を実現した。この「プラグイン化」、「モジュール化」された方法は、構造が多様な新型科学物質のコンビナトリアル生合成に活用できる。
同研究は医薬品、農業生理活性物質の範囲を拡大するための新たな手段と発想を提供し、理論研究、産業応用の重要な価値を持つ。関連論文は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)の電子版に掲載された。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月25日