新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿克蘇(アクス)、吐魯番(トルファン)、和田(ホーテン)3地区の中級人民法院(地方裁判所)は16日、最高人民法院(最高裁判所)の認可を経て、テロ組織の組織・指導・参加、殺人罪、放火罪、爆発物違法製造・所持・運送罪、窃盗罪などの罪が確定した艾合買提尼亜孜・斯迪克、阿卜杜傑力力・麦提納斯爾らテロ事件7件の被告13人に対して、法に基づき死刑を執行した。人民日報が報じた。
13人の被告はそれぞれ、7件の事件において、テロ組織を組織・指導・参加し、テロ事件を計画・実施し、人民警察官、幹部、罪のない一般民衆を残忍に殺害し、大衆の生命財産に重大な損害を与え、公共の安全に深刻な脅威をもたらした。
裁判所での審理によると、艾合買提尼亜孜・斯迪克、阿不都拉・斯熱甫力、吾拉音・艾力の3被告は2013年6月26日、テロ組織メンバーを組織・指導し、鄯善(ピチャン)県魯克沁(ルクチュン)鎮の派出所、旅館、特別警察隊、鎮政府オフィス、理髪店、安居富民プロジェクト建設地、商業地、鎮政府職員宿舎などを次々と襲撃した。この事件で、人民警察官と罪のない住民24人が死亡、23人が負傷し、公共財産や私有財産に巨大な損失がもたらされた。裁判所は法律に基づき、3被告に死刑判決を言い渡した。
阿卜杜傑力力・麦提納斯爾被告は2012年2月、極端な宗教思想の影響を受けてテロ組織に加わり、同組織による違法な宗教宣伝活動やテロ実施訓練に幾度となく参加した。同被告は2012年5月、テロ組織の管理体制に不服を持ち組織から脱退したいと申し出たメンバー2人を仲間と共に殺害した。また、郷の某幹部の暗殺を企てたが未遂に終わった。2012年6月、同被告は組織からの命令を受けて爆破装置を製造、違法宗教活動拠点で爆破装置を爆破させ、児童1人が死亡、児童17人が負傷した。裁判所は法に基づき、同被告に死刑を言い渡した。
各級裁判所はいずれも、各事件の審理を進める上で、法律に基き被告人が弁護を受ける権利、特定民族の言語文字を使用した訴訟権、上告権、その他被告に関わる訴訟権などを十分に保障するよう配慮した。
自治区高級人民法院の関係者は、「法律に基づきテロ事件の主犯者に対する死刑執行を断行したことは、各民族の人々の心からの声に対応し、テロ犯罪者に見せしめを示し、テロ犯罪撲滅に対する党および政府の固い決心を示すものだ。自治区裁判所は今後も、審判という役割を存分に発揮し、法律という武器を使ってテロ犯罪者を徹底的に懲らしめ、法律の尊厳を死守し、公平と正義を貫き、社会の調和と安定を保障していく」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月17日