華春瑩報道官 |
外交部(外務省)の華春瑩報道官は16日の定例記者会見で、日本の軍事政策や安全保障政策のいかなる調整も、中国の主権と安全・利益を損なってはならないとの見方を示した。
――日本の共同通信社の報道によると、日本の安倍晋三首相が憲法改正の動きを加速させているとみられるが、これについて中国側のコメントは。
歴史的な原因により、日本の発展の方向性はこれまでずっとアジアの隣国や国際社会に大きく注目されてきた。最近、日本はしきりと問題を起こし、対立や緊張をあおっており、その目的は憲法改正を推進して軍備を拡張するための伏線を張り、口実を探すことにある。中国は日本国内の集団的自衛権問題をめぐる議論に注目し、日本の発展の方向はつまるところ幅広い日本国民によって選択されるべきものと考える。日本の軍事・安全保障政策のいかなる調整も中国の主権と安全の利益を損なってはならないという点を強調しなければならない。
中国には「窃鈇之疑」(せっぷのぎ)ということわざがある。ある人が斧をなくし、犯人は隣人ではないかと疑った。すると隣人の一挙手一投足が盗人のそれのように見えてしかたがなかったが、後で斧が見つかると、隣人はもはや盗人のようには見えなくなった、という話だ。日本も何かを失った。それは自国の歴史に対する正しい認識であり、隣国の発展に対する正しい理解であり、時代の流れに対する正確な把握だ。日本がなくしたものを急いで探しだし、正常かつ正確な心と態度で隣国との関係に向き合い、関係を発展させることを願う。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月17日