今年に入ってから達内科技、猟豹、聚美優品、京東といった中国の科学技術企業が相次いで米国上場を果たしている。この流れに続いて、オンライン人材紹介分野の先輩格・智聯招聘も12日にニューヨーク証券取引所に上場した。シンボルコードは「ZPIN」。上場日は13日になると予想されていたが、一日前倒しになった。「京華時報」が伝えた。
智聯招聘は米国預託株式(ADS)561万株を発行する計画で、新規株式公開(IPO)価格は1株あたり12.50ドルから14.50ドル(1ドルは約101円)の間とし、最大で1億ドルの資金を調達する計画だ。12日の市場が開く前にIPO価格を13.5ドルに改めており、この価格で計算すると、同社の時価総額は6億7400万ドル、調達額は7570万ドルになる。こうした計算は、証券引受会社がオーバーアロットメントの選択権を行使しないことが前提になっている。
智聯招聘は前程無憂、中華英才網とともに中国の三大老舗人材紹介サイトとされるが、1997年以降、5回にわたる資金調達、6回に及ぶ最高経営責任者(CEO)の交代を行っている間に、ライバルの前程無憂は2004年9月に米ナスダック市場に上場し、中華英才も13年2月にアイルランドの大手サオングループに「嫁いだ」。情報コンサルティングの易観国際がまとめたデータによると、2014年第1四半期(1-3月)の中国ネット人材紹介市場の規模は7億9700万元(1元は約16円)に上り、前程無憂が市場シェアの37.9%を、智聯招聘が36.4%を占めた。14年3月31日までの9カ月間の智聯招聘の営業収入は7億5670万元、純利益は1億3010万元だった。
智聯招聘が12日に述べたところによると、中国には引き続き巨大な人材ニーズがあり、中国の顧客は自身の職業生活に関するプライバシーを公開したがらないというところに智聯招聘の強みがある。58同城や新浪微博などもネット人材紹介に力を発揮しているが、ソーシャルネットワーキング・サービスを介した人材紹介という利益モデルにはさまざまな議論があるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月13日