最近、北京の気温は上昇し続け、それに伴い日差しもますます強くなっている。紫外線対策のために、最近市場に出回っている薄手のUVカットウェアに注目し始めた人も少なくないだろう。多くの企業もこのUVカットウェアを売り筋として捉え、あっという間にさまざまなブランドのUVカット衣料品が次々と売り出された。超薄型、通気性、ハイテクUVカット素材など、市場ではありとあらゆるUVカットウェアと称する特徴が並べられているが、これらのUVカットウェアは本当に効果があるのだろうか?記者は、このほど4つのサンプルを購入して検査してみたが、結果は、4つの衣服とも不合格だった。京華時報が伝えた。
2010年1月1日から実施された中国の最新「繊維製品UVカット性能評価」では、評価基準として明確に下記のように規定されている。
「UVA(紫外線A波)は紫外線のうち、人体に悪影響を及ぼす不可視光線の波長が長い電磁波であり、UPF(紫外線保護指数)は紫外線の透過率で、数値が高くなればなるほど、透過率は低くなる。UPF数値が40を超え、UVA透過率が5%未満の製品のみ、UVカット製品と呼ぶことができる」。
UVカットウェアについて、専門家は消費者に下記のようにアドバイスしている。
■どのようなUVカット衣料品を買うべきか?:UVカット表示のある、布の織目が細かい製品を選ぶ
国家繊維製品品質監督検査センター関係者の分析によると、正規にUVカット加工された布で製造された衣料品は、製品上に必ず明確なUVカット指標が表示されているはずだという。また、繊維の目合いが細かい場合に限り、UVカット効果が高まる。このほか、正規UVカット衣料品の一部は、もともとのポリエステルの繊維だけでは思うようなUVカット効果は出せないので、生地に特殊なUVカット加工を施さなければならない。こういった工程が追加されることで、当然コストも少なからず高くなる。もしUVカット表示がなければ、購入するのは控えたほうがいい。
■質の良し悪しを見極める方法:光透過率が少なく、光浸透度が低いものが良い
上述の関係者によると、「直感的にチェックする方法は、光源に向けてかざしてみること」だという。光の透け方が少なければ少ないほど、UVカット効果は高まる。しかし、夏の衣服はあまりにも布地の織目が細かいと、通気性が悪くなるため、その2つの間でちょうどいいバランスを取らなければならない。その次に、紫外線の透過率だが、そのUVカット衣料品を紫外線ライトにかぶせたときに、光の透過率が低いものほど紫外線カット効果が高いことを証明しているという。消費者は家でUVスキャナーを使って判断することができる。このほか、日焼け止めクリームや日傘など、一般的に使用されている伝統的な紫外線対策も併用すればいい。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年6月4日