高温天気の環境下で、熱中症にならないための予防法やかかった時の対策とは?北京市疾病予防コントロールセンターが、「熱中症予防8カ条」を提案した。人民日報が伝えた。
1. 高温天気の状況に応じて、仕事と休憩の時間配分を調整する。屋外での作業や運動は、最も気温が高い真昼の時間帯は避ける。
2. 十分な水分補給をする。だが、喉が渇いたからといっても一気飲みしてはならない。毎日の水分摂取の目安は1.5リットルから2リットル。水分とともに、塩分や糖分も補給すること。ぬるめのお湯、緑豆のスープ、電解質飲料が最適。
3 外出時には、サングラス、帽子、日傘を使う。衣服は、通気性と放熱性が高いものを選ぶ。コットン、麻、リネン地のものが良い。
4 毎日、十分な睡眠を取ること。だが、昼寝は短時間にとどめる。たっぷりと睡眠をとることで、身体の各系統の緊張が緩和される。冷房病や夏風邪を予防するため、寝る場所は、エアコンの通風孔や扇風機から直接風が当たる場所を避ける。あまり長時間昼寝すると、目覚めた後、全身がだるくなり、余計疲れてしまう恐れがある。
5 大量の飲酒を控える。夏の高温によって、身体に熱がたまりやすくなる。大量にお酒を飲むと、身体の中にさらに熱が生まれ、外に逃がすことができなくなり、まるで火に油を注ぐような状態になる。
6 食事は、あっさりしたものに偏らないよう気をつける。暑い夏は、発汗量が多く、エネルギー消耗が大きい。鶏肉、鴨肉、豚肉、魚、卵など栄養価の高い食品を適宜摂取し、代謝に必要なエネルギーを確保する必要がある。
7 暑い屋外から戻った後、火照った身体を急に冷やしてはならない。暑い屋外から室内に入った途端に、扇風機やエアコンのスイッチを入れて冷気を浴びる、あるいは冷水シャワーを浴びる人がいるが、このようなことをすると、全身の毛穴が急速に閉じ、身体に溜まった熱が逃げにくくなる。また、脳の血管が急に収縮して、脳に供給される血液が不足し、眩暈や立ちくらみの原因にもなる。
8 室内外の温度差をあまり大きくしない。エアコンを使用する時、室内外の温度差は5度以内にとどめること。エアコンの温度は24℃以上に設定した方が良い。
また、北京市疾病予防コントロールセンターの専門家は、以下のような対策法を提案した。
藿香正気水、十滴水、仁丹など熱中症の薬を準備しておくことも大切だ。周囲の人に熱中症の症状が見られたら、ただちに日陰の涼しい場所に患者を移動させ、周辺の風通しを良くしておく。衣服のボタンなどをゆるめ、患者の身体から熱を逃がすよう試みる。症状を和らげる薬を飲ませ、患者の意識を覚醒させるため、人中のツボや虎口のツボを押してみる。症状が治まらない場合は、速やかに救急車を呼ぶ必要がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年5月30日