中国の未来の宇宙ステーション内の実験室には、宇宙・物理・生物などのさまざまな内容が収められる。中国人科学者と外国人科学者が共に働き、さらにロボットが加わる可能性もある。新華網が伝えた。
全国人民代表大会代表、中国有人宇宙船チーフエンジニアの張柏楠氏は、中国が開発・設計中の宇宙ステーションについて説明した。
中国有人宇宙事業計画によると、中国は2020年頃までに宇宙ステーションを完成させることになる。その前に宇宙ステーション実験機「天宮2号」を発射し、宇宙ステーションの関連技術を検証する。
張氏は、「2020年の宇宙ステーションは、国家級の宇宙実験室になる」と語った。
張氏は、「宇宙ステーションは複数のモジュールを組み合わせた運行システムを建設し、実験用の多くの装置を搭載し、重量・機能・情報の力強いサポートを提供する。つまり未来の宇宙ステーションの計画はフレキシブルになり、実験内容が非常に豊富になる。将来的に、実験レベルの国際提携が展開できればと期待している」と述べた。
張氏はロボットの実験にも興味を示し、「ロボットの参加により有人飛行によるリスクを低減できる。人とロボットの協力により、互いに弱点を補完し合い、宇宙空間で協力する、さらに救助し合うことができる」と話した。
これらの実験を実現するためには、貨物補給という重要な技術を把握しなければならない。
張氏は、「中国が間もなく打ち上げる『天舟』貨物宇宙船は新しいシリーズになる。天宮2号は主に、宇宙ステーションの軌道上の長期運行といった技術を把握する。もう一つの重要な技術は貨物補給、燃料・生活物資の補給で、これは天舟の重要な任務だ。天舟は宇宙ステーションに、軌道上の飛行を維持するための推進剤、宇宙飛行士の生活物資、その他の実験設備といった物資の補給を提供する」と述べた。
張氏は未来に自信を深めており、中国の宇宙ステーションが長期にわたり運行することを信じている。「少なくとも8−10年、長ければ十数年から20年にわたり運行する」(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月7日