農業部(農業省)の韓長賦部長は6日、両会(全国人民代表大会・全国政協会議)の記者会見で、「遺伝子組み換え食品を自分では食べるか」という記者の質問に対して、「遺伝子組み換え食品を原料とした加工品は食べている」と率直に答えた。韓部長はさらにその具体例として大豆油を挙げ、「中国の大豆油は主に輸入大豆を加工したものであり、輸入大豆のほとんどは遺伝子組み換えの大豆だ」と説明した。「新華網」が伝えた。
韓部長はさらに、輸入されている遺伝子組み換えの大豆は、生産国の安全性実験と中国農業遺伝子組み換え生物安全委員会の厳しい審査を経たものだと指摘した。
遺伝子組み換え食品の安全問題はここしばらく、中国の民間で大きな論争の的となり、話題の焦点となっている。
韓部長によると、中国の遺伝子組み換えの安全管理は、厳格さと慎重さに重きが置かれている。「遺伝子組み換え製品が安全であるか否かは、多くの分野の科学者が厳密な科学的基準と厳格な法的プロセスに照らして評価している。つまり特定の事業部門や特定の個人によって決められるものではない」
韓部長によると、中国政府が栽培を認可している遺伝子組み換え作物は棉花とパパイヤだけで、主要作物では遺伝子組み換え作物の商用生産は認可されていない。監督管理の面では、中国ではすでに、国情に合致し世界と連結された法律法規と技術管理規定が整備されており、遺伝子組み換えの研究・実験・生産・加工・経営・輸入許可・表示義務付けなどの各段階がカバーされている。中国では現在、大豆・トウモロコシ・アブラナ・綿花・トマトの5作物の17種の製品に対し、リストに照らした表示義務付けの仕組みが取られている。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年3月7日